社会福祉法人ねがいの杜 埼玉県さいたま市西区・上尾市で展開する障害者・障害児のための施設と保育園を運営

理事長インタビュー

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健常者と障害者が一緒に生きていける共生社会を作りたい

―― 「ねがいの杜」の事業内容とビジョンを教えてください。

「高齢者も幼児も、障害がある人もない人も、いろいろな人が混ざり合って助け合える共生社会を作っていきたい」というのが、「ねがいの杜」のビジョンです。

障害者とそのご家族が困っていることがあれば、私たちは24時間年中無休で、何でもサポートします。ご家族が用事があるときは事業所でお預かりして一日楽しく過ごしたり、本人が「外に出かけたい」と言えば同行したり、そのまま夜泊まることもできます。緊急で困った時にはご自宅にかけつけたりすることもあります。そのために、「デイサービス」「ショートステイ」「ヘルパー」「就労支援」といった事業を行っています。

そして幼いころに出会ったみなさまが大人になってきたので、現在は障害者の「グループホーム」の整備を進めているところです。また、子どものころから障害があってもなくても一緒に成長できる場が当たり前の社会を目指して、重度の障害児でも入園できる「保育園」を運営しています。

―― 「ねがいのいえ」を設立したのは、どんなきっかけですか?

大学生のときに障害児のボランティア活動をやったことが、障害のある人を支援するきっかけになりました。

ボランティアで接した子どもたちは本当に可愛くて、「何て素敵な子たちなんだろう」と思ったのですが、実はその子たちは家に帰ると暴て物を壊したり家族を傷つけたりして、ご家族が大変な思いをしているということを知りました。

それ以来ずっと、「自分は障害者とそのご家族を支える仕事がしたい」と思っていたのですが、その頃はまだヘルパーもデイサービスもなく、そのような仕事が存在しない時代でした。

そのため、実際に事業を起こすまでにはずいぶん時間がかかりましたが、17年前にようやく「ねがいのいえ」を設立することができました。

24時間年中無休で人の生活を支援することは、その人の人生に関わることだと感じています。あれから17年が経ち、たくさんのドラマがありました。苦しい日々を乗り越えていくみなさまのドラマに立ち会わせていただき、私たちも幸せでした。

―― 今後はどのように事業展開をしていきたいですか?

いま2軒のグループホームがありますが、来年は3軒目、再来年は4軒目のグループホームを作る予定で、5年後までに50人分のグループホームを作りたいと考えています。

保育園を始めたのは2年前からで、障害児のための保育園というわけではなく、ごく一般的な保育園なのですが、そこでは他の園で断られたような重度の障害児も積極的に受け入れています。今年の4月に2園目を開園しましたが、10名いる園児のうち2名は障害児です。

障害のあるお子さんは通常、児童発達支援センターや放課後デイサービスに通うことになるのですが、私は障害者同士で過ごすのではなく、障害のない子どもたちのいる環境で障害児を育てたいと思っていました。

その方が自然だし、障害があってもなくても、分け隔てなく育てていくことが、共生社会につながると思っています。こういう受け入れ方をしている保育園は、全国でも数少ないでしょう。

その保育園の隣の敷地が空いているので、1年半後に児童センターを作る予定です。小学生の放課後学童保育と、障害児のデイサービスを同じフロアに作って、放課後に障害がある子もない子も一緒に交流するような場を作りたいと思っています。

―― これから「ねがいの杜」で働こうと思う方に、メッセージをお願いします。

「ねがいの杜」は利用者のことも思いやるけれど、職員同士も思いやり合う職場なので、新しく入る人もとても働きやすいですよ。皆が楽しく仕事をしていて、いつも笑いが絶えない雰囲気です。

「自分は障害者支援の経験がないから無理」「福祉の資格も持っていないし」と思っている人もいるかもしれませんが、実はこの世界は、経験も資格もまったく関係ありません。未経験で飛び込んだ人が、初日からすっかり障害者の人と打ち解けてしまうこともあります。

それはその人の感性で、ひとつの才能ともいえるでしょう。誰かに教わってできるものではなく、持って生まれたものです。逆に、たとえ立派な資格や経験があっても、そういう感性がない人はやっていくことができません。

人を支えることが自分の喜びだから、私たちは仕事をしているわけで、それがわかる人は何歳からでもスタートできると思います。

たとえば一般企業に勤めていて、利益を追い求めるドライな世界に息苦しさを感じ、「もっと心と心が通じ合えるような仕事がしたい」と思っている人は、うちに来てみたらいいと思いますよ。

「福祉施設は夜勤が大変」というイメージがあるかもしれませんが、うちは夜勤がとても楽なので、ビックリするかもしれません。それはなぜかというと、「心のケア」を重要視していて、他の施設で断られてしまうような人でも、「心のケア」の関わりによってすっかり落ち着いてグッスリ寝てしまうからです。

言葉を話せない人たちにも、健常者と同じように心があります。でも、言葉を話せないためにうまく意思が伝えられず、ストレスが溜まって暴れてしまったりするのです。その原因を一つ一つ丁寧に探っていって、心の中の辛い部分を慰めてあげることによって、障害のある人たちは満足することができます。

「ねがいの杜」では、スタッフの研修にも力を入れています。心のケアを中心に、基礎研修からセカンドステップ研修、サードステップ研修まで、時間をかけてしっかりと指導します。経験のない人でも、1年間で立派なスタッフに成長しますよ。

これからはお金ではなく、心の価値を大切にする時代が、必ずやってきます。それに気づいた人は、私たちのところに飛び込んできてほしいですね。

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